オランダでグローバル気候変動マーチに参加してみた!
みなさんこんにちは、
Fridays for Future(未来のための金曜日)という言葉を聞いたことがありますか?
今日は、私が初めて参加したマーチ(デモ)のお話です。
1.グローバル気候変動マーチって?
そもそも、【グロバール気候変動マーチ】というのを聞いたことがない方も多いかもしれません。
これは、グレタ・トゥーンベリというスウェーデン人の少女が2018年の8月に行った、ストライキから始まります。
彼女は、金曜日に授業を休んで、国会議事堂の前で、環境問題に対する抗議を行いました。
この活動がヨーロッパで広まり、気候変動が重視されていないことへの抗議として、学生が金曜日に学校を休んでストライキを行うという動きが起こっています。
このストライキが、【Fridays for Future(未来のための金曜日)】と呼ばれているのです。
このストライキの一部として行われているのが、グローバル気候変動マーチです。
東京でも、私の暮らすマーストリヒトでも、昨日、2019年9月20日にマーチが開催されました。
ヨーロッパでは、この活動のために、欠席が許されている(欠席扱いにならない)学校もあるそうです。
実際に昨日のマーチで、学校の課外活動で参加しているような中学生の団体も見かけました。
2.グレタ・トゥーンベリって何者?
先ほどご紹介したグレタ・トゥーンベリですが、スウェーデンの環境活動家です。
ノーベル平和賞候補にも選ばれるなど、世界に大きな影響を与えています。
ダボス会議で行ったスピーチの動画を掲載しておくので、ぜひご覧ください。
8月末には、国連の気候変動会議への参加のため、ヨットでの大西洋横断も行っています。
これは、二酸化炭素を大量に排出する飛行機を避けるためです。
そして、ニューヨーク到着後は、ホワイトハウス前でのストライキも行いました。
3.マーチでは実際に何をしたの?
マーストリヒトでは、まず広場に集まり、2時間ほどかけて街をマーチしたあと、スピーチなどが行われるというような流れでした。
マーチでは、ボードを掲げたり、太鼓に合わせてコールを叫んだりします。
コールの内容は
What do we want?(私たちが求めるのは?)
-Climate justice.(気候の公平性)
When do we want it?(私たちはいつ求めるの?)
-Now!(今!)
We are unstoppable, another world is possible.
(私たちは止められない、世界は変えられる)
などです。
ボードに書いてることも様々です。
今回見かけたものをいくつかご紹介します!
-Our mother is on fire.(私たちの母なる地球は燃えている)
-There is no Planet B.(地球の代わりはない)
-The oceans are rising so are we!(海面は上昇している。私たちも立ち上がろう!)
-Open your eyes!(目を開けろ!)
-Act Now!(今行動しろ!)
-We need to protect our home.(私たちの家を守るなくてはいけない)
-The Titanic would have no problem in 2019.(タイタニックも2019年だったらなんの問題もないだろうね)
-I'm sure the dinosaurs thought they had time too.(恐竜も滅びるなんて思ってなかったよ)
4.マーチは地球温暖化の解決に繋がるのか?
確かに、街中を叫びながら練り歩いたからって、地球温暖化が解決するとは思えませんよね。
でも、参加者や、マーチを見かけた人が、今までよりも少しだけ地球温暖化について考えるようになったら、少しだけ世界は変わるかもしれない。
5.初めて参加した感想
私は普段、とても環境に配慮した生活をしているわけではありません。
ですが、環境問題には少なからず関心があり、日本にいた頃から、この活動については知っていました。
そして今回は、「抗議したい!」というよりも、「どんなもんか見てみたい」という好奇心から参加してみたというのが正直な気持ちです。
それでも実際に参加してみたことで、環境について調べたり考えたりする良い機会になりました。
日本では、この動きもあまり広まってないですし、学生がデモやマーチに参加するのはあまり一般的ではないように感じます。
でも、私はこの経験を通じて、【とりあえず参加する】ということには大きな意義があると感じました。
参加するのとしないのの大きな違いは、「当事者意識」を持てるかどうかだと思います。
また機会があれば、参加したいです。
そして、大声出しすぎて喉が痛い1日の終わりなのでした。